先日結婚した弟のへの思い。
先日弟の結婚式があった。
僕は4人兄弟の次男で、4番目(末弟)が結婚した。
僕とは12歳離れていて、幼少期からずっと面倒を見てきた、両親に代わり色んな所に遊びに連れて行った、だから父親の気持ちになっているんだ。
彼は小学生の頃、野球少年でポジションはキャッチャーだった、地区大会で準優勝までした、中学にいっても野球を頑張るつもりだった。
しかし、中学生になった途端に、ネフローゼ症候群(腎臓の難病指定の病気)にかかり、1年間入院し、その後入退院を繰り返した。
もちろん、野球など激しいスポーツは禁止され、思春期の彼には絶望的だったに違いない。入院中に、落ち込んでよく泣いていた。
その頃の僕は、足圧マッサージのお店に勤めていて、売り上げ、リピート率、など全店舗でNO.1になっていた。難病ってことは、西洋医学では治せない。でも必ず世の中に治せる治療があるはずだ、でなければ僕が治してやる!という思いで、お店を辞め、独立するきっかけにもなった。
空いた時間にお見舞いに行き、弟を元気づけた。
自分だったら、どんな困難でも耐えられる、神様、弟に代わって僕にして下さい。と本気で何度も祈った。
が、そんな事は叶いっこない。だから、本当に病気を治せる手技療法を必死で探した、色んな本屋で何冊も買いあさり、時には高額の講習会に行き技術を学んだりした。が金儲け主義の所ばかりで、本物の手技はなかった。(僕の直感)
巡り合わせてくれた
やっとこ、血液循環療法に出会い、大阪の治療院に住み込みで1年間内弟子修行をさせて頂いた。
その後、師匠の右腕となり15年間、血液循環療法を支えてきた。
弟の病気がなければ、本気で探してなかっただろう。弟が巡り合わせてくれたようなものだ。
年齢が離れていたから相談にもよくのった、だから思い入れも強い。
でも、そんな彼が結婚した、感慨深いものがあった。
テーブルに置いてある名前の席札の裏側に、1人1人にメッセージが書かれていた。あいつらしい気遣いを感じた。
僕には「今まで人の為に生きてきた兄貴、これからは自分を労わって下さい。」
妻には「頑固な兄貴を、これからもよろしくお願いします」
危うく、涙がこぼれそうになった、でも泣かない!絶対に泣いてやるもんか!
末弟だけあって、冷静にみんなを見ているな~と思った。
中学生でつらい闘病生活を送ったからこそ、人の気持ちがよく分かるようになった、だから、人一倍家族思いで友達思いだ。
嫁さんも芯のしっかりした根性ある娘で、夫婦ともに周りの人をすごく大事にしてるのが良く分かった。
あの2人なら大丈夫だなと安心できた。
あいつが居たから、兄弟4人がまとまれた、じゃなければ、バラバラになっていたと思う。
親の目線で見ていたが、いつの間にか立派な大人になってやがる。
そういえば、「農家の台所」という料理屋さんで、料理長を務めているんだっけか、子供の成長は早いな~・・・さみしくもあるが、うれしくもあった、結婚式でした。